<今月の禅語>   

   看々盡臘月(虚堂録)

     〜〜看よ看よ、臘月(ろうげつ)尽く〜〜

臘月は12月の別名。光陰箭の如しと言われる如くに、

月日の経つのは早いもので早や今年もこの月のみ。

1999年は終わる。2000年問題が騒がれるが私には

他人事の問題にしか思えないところで暮らせている

ことが有り難い.。

 とはいへ、「光陰惜しむべし、時人を待たず」との古人の

いましめの言葉も無視は出来ない。

グズグズしていたらあっという間に今年も終わりそうで、

やりそこない、やり忘ればかりがぞろぞろ、

わーこりゃたまらんばい。いつも.後で悔やむ愚かな

自分である。

 

 努力するということの至極苦手な自分。

死ぬまでこんなことの繰り返しのかも

知れないが.、愚かなりにも、人生の臘月を

前にして、この時の節目のひととき、

あわただしいこの季節こそ一服の茶を頂き

ながら、ゆったりとした気分とともに、この語は

また厳しく自己を見つめる機会とするための

一句として大事している言葉である.。

 

戻る